ルート225
私立の女子校に通う中二のエリ子は両親と中一の弟・ダイゴの四人家族。
ある日、エリ子は母親に頼まれ、帰りの遅い弟を近所の公園に捜しにいった。
ダイゴは制服のシャツを友達に落書きで汚され、帰りづらかったらしい。
しかし公園を出るとなぜか景色が変わっていて、帰り道が見つからない。
しかも死んだはずのダイゴの同級生が犬と散歩に行こうとしていたりする。
ようやく自宅に辿り着いたが、なぜか両親がいない──果たしてエリ子たちは、元の世界に戻れるのか?
ふつうの暮らしを愛情を込めて濃やかに描く、切なくも愛おしい物語。