加藤治郎アンソロジー 1

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著者:加藤治郎(歌人) 
出版社:書肆侃侃房 地方・小出版流通センター
価格:2,300円

発売日:2025年10月
判型:B6変/ページ数:364
ISBN:9784863856998

内容情報(日販商品データベースより)

ひとしきりノルウェーの樹の香りあれベッドに足を垂れて ぼくたち



『加藤治郎アンソロジー』シリーズの第一弾! 未来への3歌集『サニー・サイド・アップ』『マイ・ロマンサー』『ハレアカラ』が1冊に。



『サニー・サイド・アップ』の出版は一九八七年。(中略)短歌という伝統詩が生まれ変わってゆく、その最初の動きを感じさせる象徴的な一冊だった(穂村弘 解説より)。



加藤治郎の第一歌集『サニー・サイド・アップ』、第二歌集『マイ・ロマンサー』、第三歌集『ハレアカラ』に加え、岡井隆、春日井建、井辻朱美、荻原裕幸の書評を再録。解説は、穂村弘が書き下ろし。山本浩貴(いぬのせなか座)は、制作ノートを綴る。





【自選5首】

ほそき腕闇に沈んでゆっくりと「月光」の譜面を引きあげてくる

荷車に春のたまねぎ弾みつつ アメリカを見たいって感じの目だね

たぶんゆめのレプリカだから水滴のいっぱいついた刺草(いらくさ)を抱く

にぎやかに釜飯の鶏ゑゑゑゑゑゑゑゑゑひどい戦争だった

外苑の雪に埋(う)もれた猫の目のうすあおければまた歩きだす

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