ハイデガー存在論の開明
存在がある
ハイデガー存在論の中枢問題〈存在はどのようにして存在者を存在させるか〉を開明すべく、ハイデガーの著作を詳細に繙いていく。
ハイデガーがこの中枢問題を語り始めた立ち位置がどこにあるのか。〈神は存在者をどのように存在させたか〉は神学問題であり、これは存在者が存在者を存在させる。一方〈存在はどのようにして存在者を存在させるかのか〉は存在論問題である。これは、〈存在〉の自己展開の問題となる。副題の〈存在がある〉はハイデガーの存在論をキリスト教思想の向こうに超えていってそこで考えることを意味する。