紫陽花に祈ふ

お取り寄せ
(品切れの場合はご連絡いたします)

著者:雲嶋聆 
出版社:短歌研究社 
価格:1,800円

発売日:2025年09月
判型:四六判/ページ数:160
ISBN:9784862728111

内容情報(日販商品データベースより)

曇天の下の紫陽花こゑあらばわれに聞かせよ死者の言の葉


第35回現代短歌評論賞受賞者による待望の第一歌集。



「こうした死生に関わる詠が若い作者でありながら多く、
また深い認識を示していることに稀有な感受性を感じる。
今にも声を発しそうな曇天の紫陽花、
そこに作者が祈うものも死者や生者への思いかも知れない。」
                  大塚寅彦(解説より)

【歌集より】

夏雲の亡霊めくをうつうつと仰げばさびし紫陽花の辻

吃音の韓非子かなしコミュ障のわれに夕立降り止まざりし

細胞の悲鳴が鼓膜の隅つこに堆積されてゆく水曜日

むらさきの花影ゆれて虫めづるVTuberの配信はじまる

ドストエフスキーのひげを束ねたら魔女の箒が出来るだらうか

火葬場の風にさらさらたらちねの母の燃え殻ひかりつつ舞ふ

<< 前のページへ