「休むと迷惑」という呪縛
学校は休み方を教えない
働き方改革が推進され、コロナ禍を経た今もなお、長時間労働はなくならず、その対策も後手に回り続けている。過労死、「自己研鑽」という労働時間のグレーゾーン、そして「定額働かせ放題」と言われる教員の働き方……。
なぜ私たちは「休むこと」をためらってしまうのか? その原因は学校教育にあった。
皆勤賞で「休まないのは良いこと」という意識を刷り込まれ、部活動を通し「休むと皆に迷惑がかかる」と考えるようになる――。
本書では、戦後の学校教育が教えてきた「休まない美徳」の問題点を指摘しつつ、誰もが休みやすい社会を作っていくためのヒントを示す。
【目次】
序章 「休むこと」から目を背ける日本社会は変われるのか?
第1部 「休むこと」を選ばない大人たち
第1章 働き方改革の行方
第2章 専門職人材の育成
第3章 教育現場の「働き方改革」
第2部 「休むこと」を教えない学校教育
第4章 学校の役割
第5章 日本の学校が教えてきたこと
第6章 学校を休んではいけない
第7章 私たちは「休むこと」を知らない
第3部 「休むこと」を学ぶ
第8章 高校で「休むこと」を学ぶために
第9章 小中学校で「休むこと」を学ぶために
第10章 ルールは変えられる!
終章 自我を育てる日本社会へ