戦後日本のインテリジェンスとグランド・ストラテジー

吉田ドクトリンから安倍ドクトリンへ

仕入元在庫あり

著者:ブラッド・ウィリアムズ 小谷賢 佐藤智美 
出版社:作品社 
価格:3,200円

発売日:2025年09月
判型:四六判/ページ数:368
ISBN:9784867931073

内容情報(日販商品データベースより)

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「日本版CIA」は、なぜ存在しないのか?

今後あるべき姿は?

二つの国家〈大戦略〉の変遷からインテリジェンスの戦後史を描き出す、画期的研究!!

インテリジェンス研究の第一人者による翻訳最新刊。



急速に情報収集能力を強化し「正常化」を目指し始めた日本のインテリジェンス。諸外国と比べ「未発達」と見なされてきたが、同時に経済・技術分野への注力といった独自の発展を遂げたものでもあった。本書は、「吉田ドクトリン」と近年登場した「安倍ドクトリン」という二つの〈グランド・ストラテジー〉を取り上げ、そこに埋め込まれた規範が、戦後日本のインテリジェンスに及ぼした影響を、機密解除されたCIA資料や文献、広範なフィールドワークやインタビューをもとに、歴史的過程を仔細に検証しすることで明らかにする。



【目次】

謝辞

はじめに 日本の対外情報システムの正常化

第1章 日本のグランド・ストラテジーおよび内包された規範

――吉田ドクトリンから安倍ドクトリンへ

第2章 日本における米国の秘密工作

――二国間主義を遵守する従属的な同盟国の育成

第3章 米国の情報の傘

――二国間主義と冷戦時代の日本の対外情報活動

第4章 テクノロジーの探求

――発展指向型国家としての日本の対外経済情報システム

第5章 日本の対外情報システム

――反軍国主義と縄張り主義の影響

第6章 グランド・ストラテジーの再構築

――進化する日本の対外情報システム

おわりに 国際的なインテリジェンスの常道へ

注/参考文献/人名・組織名索引/図表一覧/訳者あとがき

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