歌誌月光 No.92(2025年8月)
特集 一九四五年八月
短歌という詩型の歌う主体は、宿命的にこの〈私〉である。私は、この一人称詩型短歌の〈私〉を逆手にとり、焼け死んでいった死者たちの〈私〉に降り立ち「不特定多数の〈私〉」の、その痛苦と悲嘆の数々を短歌をもって体験してゆくのである。ーー福島泰樹
歌人・福島泰樹主宰の「月光の会」が発行する短歌雑誌。今号の特集は、終戦から八〇回目の夏を迎える「八月」。
「桜木が燃えていますわまっくろにこげてわたしが揺れていますわ」「幼年の夢の記憶のさみしくば花は縊れて落ちてゆきにき」(福島泰樹)。戦争の記憶が遠いものになり、排外的な言動がおこりつつあるなかで、短歌が果たす役目とはなんだろうか?
そのほか、会員による連載、短歌作品など多数。