イザナキとイザナミの正体
悲劇の夫婦神の謎を暴く!
イザナキとイザナミは日本を生んだ始祖であるにもかかわらず、目立たない神だ。
アマテラスやスサノヲに比べて、祀る神社や伝承地は少ない。
なぜ偉大な夫婦神は虐げられたのか?
背景には、『日本書紀』を編纂した藤原不比等を中心とした藤原氏の政治的思惑があった――。
国生み神話、イザナキとイザナミの名前の由来、アマテラスやスサノヲとの関係を読み解き、悲劇の夫婦神の謎を暴く!
■本書の要点
●イザナキとイザナミは敗者を象徴する悲劇の神
●『日本書紀』は藤原不比等の政治的思惑による神話
●イザナキは「誘う」神か、「いざ、凪」の神か
●イザナミはスサノヲと強い絆で結ばれている
●イザナキとイザナミは熊野との関係が深い
●合理主義の一神教、自然で偽りのない多神教
■目次
第一章:イザナキ・イザナミの不思議と国生み神話の謎
第二章:ヤマト建国の考古学とイザナキ・イザナミ神話
第三章:イザナミと黄泉国と出雲と熊野
第四章:イザナキとイザナミの正体