平和を受け継ぐ者に
戦争証言・使命・祈り
著者:奥田知志
出版社:日本基督教団出版局 日本キリスト教書販売
価格:1,500円
発売日:2025年08月
判型:四六判/ページ数:144
ISBN:9784818412064
ウクライナ、ガザ、ミャンマーなど世界各地で起きている戦争、紛争。もはや戦後でない今日を私たちは生きている。二度と戦火を交えないために、戦争体験者の証言は貴重だ。広島・長崎での被爆体験、沖縄戦体験、満洲・朝鮮・樺太など外地からの引き揚げ体験、空襲など国内での戦争体験、そして戦後の平和への取り組みから、平和な世界を築くために私たちがするべきことは何か、“戦後80年”の今、共に考えたい。
【目次】
プロローグ
聖書が語るシャロームにどう聴くか……大島 力
1章 広島 原子野から立ち上がる
生かされた者の使命……長谷川 儀
過ちを繰り返さない……宗藤尚三(聞き手:月下星志)
封印してきた記憶……谷川順子
被爆教会の役割……向井希夫
2章 長崎 平和の鐘を鳴らし続ける
長崎被爆者座談会……光木倭子、松尾絹江、福島順子
核に思う……松本 正
平和の母子像にかけた思い……熊江雅子
3章 沖縄 キリスト者として生き抜く
他者の痛みと向き合えるように……石原絹子(聞き手:西村愛里)
沖縄のキリスト教会は前進する……平良 修
首相官邸前でゴスペルを歌う会……平良愛香
祈りと犠牲を捧げる全国のシスター……上原洋子
4章 引き揚げ いのちの旅路
北朝鮮に取り残されて……笠井政子
ソ連軍侵攻の樺太から引き揚げ……橋淳子
朝鮮の京城で生まれて……増田良夫
満洲から引き揚げて……三田照子(聞き手:鈴木道也)
5章 国内 銃後の守りの陰で
誰もが憧れていた……岩ア誠哉
戦地を思って辛抱の日々……清水幸子
何の跡形もなく……小林義弘
信ずべきもの……村松武司
平和を祈るリタニー……東 歩
エピローグ
主イエスの非暴力主義……志村 真