「モンゴルのスターリン」と呼ばれた男とその時代
北モンゴルは1921年7月、人民独立革命により中国からの独立を果たした。
独裁者として社会主義体制の基礎を確立し国際的認知を固めたチョイバルサンを、誰が「モンゴルのスターリン」と呼んだか。
スターリンの命じるままに粛清を強行したが、その実像は、スターリンとは大きく異なるように思える。深慮遠謀があったのではないかと考えると、チョイバルサンに対する評価は変わって来る。スターリンの指令のままに己の保身と権力欲だけで、政治大粛清を執行したとは考え難い。ソ連邦の第16 番目の共和国に組み込まれないためには、他に選択肢のない状況に置かれていた。
(著者前口上から)