お土産の文化人類学

地域性と真正性をめぐって

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著者:鈴木美香子 
出版社:人文書院 
価格:2,400円

発売日:2025年07月
判型:四六判/ページ数:200
ISBN:9784409530528

内容情報(日販商品データベースより)

「東京ばな奈」は、なぜ東京土産の定番になれたのか?



そして、なぜ菓子土産は日本中にあふれかえるようになったのか?



調査点数1073点、身近な謎に丹念な調査で挑む画期的研究。



日本人は旅行に行くと必ず菓子の土産を買って周囲に配る。しかし実はこれは、案外最近定着した振る舞いにすぎない。1970年〜80年代を境に、土産はモノから食べ物中心へと劇的に変化した。なぜこれほどまで全国に似たような菓子土産があふれるようになったのか、そもそもなぜ土産を購入するのか。本書ではその問いをきっかけとして、日本における土産の歴史と現在を詳細な資料調査と、文化人類学の手法によって解き明かす。そこから見えてきたのは、交通網の発展に伴った大量生産、大量消費の時代から、国策も背景とした地元でしか作れない本物性へのこだわりへの転換だった。菓子土産についての初めての学術的研究が誕生。



◎目次

まえがき 



第1章 問題の所在と本論の目的

 第1節 旅と土産品

 第2節 本論文における用語・資料について



 コラム1 自宅で買える菓子土産─ 移動する非日常と移動しない日常



第2章 「新しいタイプの菓子土産」の登場

 第1節 菓子土産の歴史(第1世代 1950年代に誕生)

 第2節 菓子土産の歴史(第2世代 1960〜70年代に誕生)

 第3節 「新しいタイプの菓子土産」――「白い恋人」と「萩の月」の登場(第3世代 1970年代後半に誕生)

 第4節 「新しいタイプの菓子土産」の後継

 第5節 菓子土産の増加とその背景――菓子製造機械の進化とノウハウの蓄積



 コラム2 レゴランド・ジャパンと菓子土産



第3章 地域づくりから生まれる「特産品菓子土産」

 第1節 「特産品菓子土産」が生まれた経緯

 第2節 地域の特産品を活かした「特産品菓子土産」の現状

 第3節 発見・発掘される新たな地域性



 コラム3 大手菓子メーカーの地域限定商品─ ご当地物の菓子土産



第4章 より本物らしさが求められる菓子土産

 第1節 「新しいタイプの菓子土産」と「特産品菓子土産」における地域性の比較

 第2節 「新しいタイプの菓子土産」と「特産品菓子土産」における「菓子土産」が成立する前提条件の比較

 第3節 聖/俗をめぐる構造分析における菓子土産

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