なぜ東北は鬼門とされたのか―古代中国から平安京へ、文化の伝承とメタモルフォーゼ―

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著者:水野杏紀 
出版社:琥珀書房 八木書店
価格:3,600円

発売日:2025年07月
判型:A5/ページ数:224
ISBN:9784910993553

内容情報(日販商品データベースより)

京都の街中でよくみられる風景。宅地の東北を少しだけ四角く隅切し、そこを囲い、小石を敷きつめている。これは「鬼門除け」と呼ばれる。日本の各地には鬼門に関する伝承が数多く存在する。なぜ東北方位が鬼門とされたのか?その観念は古代中国、後漢に起源をもつ。



本書は日本初の体系的な鬼門の研究書。中国で誕生し、日本に伝播した鬼門を、伝承と変容=メタモルフォーゼの視点から解明、さらに時間軸と空間軸の両面から考察する。多くの文献資料や豊富な図版でビジュアルに解説。風水や天文・暦法、陰陽道、民俗学に興味がある方、鬼門の謎に触れたい方へ〓(2024年度 橋本循記念会出版助成図書)



本書の目次

プロローグ  メタモルフォーゼの扉を開く

第1章  殷城(址)にみる東北斜め隅切の謎

第2章  鬼門誕生の謎〓丑寅間は時空の境界

第3章  疫鬼と駆逐する呪力

第4章  式盤の宇宙と鬼門

第5章  中国における鬼門の変遷

第6章  平安京と鬼門

第7章  丑寅間の刻が一日の境界だった鎌倉・室町時代

第8章  江戸城の鬼門を鎮護

第9章  江戸時代、庶民に広まった鬼門

エピローグ  失われた土地の記憶を訪ねて

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