私は何者かを知りたい
匿名の精子提供を生きる
著者:ドナーリンク・ジャパン
出版社:晃洋書房
価格:2,500円
発売日:2025年07月
判型:四六判/ページ数:280
ISBN:9784771039711
子どもを持てない苦しさだけでなく、
生まれた子どもの苦しみを知ってほしい
長沖暁子(元慶應義塾大学教員/『AIDでうまれるということ』共編著者)
「出自を知る権利」の要望は、
尊厳ある生を賭した闘いである。
柘植あづみ(明治学院大学教員/『生殖技術と親になること』著者)
本書には、AID(第三者の精子による人工授精)で生まれた人たちが、生の声をつづっている。
男性不妊の夫婦にとって自分たちの子を得る「最後の希望」とされる医療は、秘密を前提に実施されてきた。成長して親の嘘を知った子どもは、自身のルーツが分からないことに苦しみ、「出自を知る権利」を求めて声をあげる。
生殖医療がもたらした命と家族、社会に対する問いを、ぜひ一緒に考えていただきたい。