「ナル的表現」をめぐる通言語的研究
認知言語学と哲学を視野に入れて
著者:守屋三千代 池上嘉彦 角道正佳 出版社:ひつじ書房 価格:9,000円 発売日:2025年03月 判型:A5/ページ数:524 ISBN:9784823412004
日本語の動詞「ナル」は、主に事物の「出来(例:実がナル)・変化(例:氷が水にナル)」を専用に表すが、ユーラシアの諸言語にもこうした「ナル相当動詞」があり、「主格/ゼロ格」を伴って「出来」を表し(例:実(が)ナル・氷が水(が)ナル)、派生的に「変化」の意味を表す。本書はこうした「ナル・ナル相当動詞」を伴う「ナル的表現」をめぐる28言語の調査結果と、記述言語学・認知言語学、および哲学の観点に基づく論考47本を収める。
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