灰になったら夫婦円満
痛烈!軽妙!
人生100年時代、次々現れる後期のハードル!!
遺産、介護、愛人、嫉妬、そして再婚――老いてなお「ドラマ」は止まらない。
シニカルでありながら心あたたまる、ユーモアに満ちた短編連作。
美衣子さんは危篤になった夫の告別式で行う喪主挨拶の下書きを始めた。
大学ノートに思うまま書いていたら、出るわ出るわ、夫への不満が大噴出!
長年待ち望んだ「1人暮らし」を前に、妻の本音はとどまるところを知らず……!?
表題作を含む「令和シニア」のあるある物語36編を収録。
人気の老齢超短編小説集『死んでしまえば最愛の人』の第二弾!
<内容より>
▼「断崖ラブ」
町内のカラオケ大会で美声を披露していたイケおじとお付き合いを始めた珠美さんは、急に彼から深刻な話を持ちかけられ…!?
▼「夫婦じまい」
人間観察大好きの晴香さんは、公民館のストレッチ教室で知り合った男性から新しい夫婦の形態を聞かされてビックリ!
▼「昭和脳」
近頃、現金で支払いができずに困っているシニアたち。デジタル化もなんのその、「昭和脳」のまま今を生き抜く前向きな姿を描く。
▼「最高の老後」
元理容師の保彦さんは1000円カットの店で「技術者募集」の張り紙を見て応募した。80歳の彼に店が下した決断は?