様式と造本

シリーズ〈本の文化史〉 6 
仕入元在庫あり

著者:鈴木俊幸 
出版社:平凡社 
価格:3,600円

発売日:2025年05月
判型:四六判/ページ数:304
ISBN:9784582402964

内容情報(日販商品データベースより)

巻物か、折るだけか、貼る? 綴じる? 和綴じ? 洋装? 木活字か、金属活字か、整版か、凹版? 凸版? 銅板? 石版? 紙は? 判型は? 表紙は? 色摺り? 墨一色?……
そこに見えているモノと技術が、本の中身を、本の外側の生産と流通の諸関係を、社会的価値意識を、歴史を、声高く語りだす。

【目次】
総論 様式と造本 鈴木俊幸
  一 表紙をめぐるあれこれ
  二 印刷をめぐるあれこれ
  三 料紙をめぐるあれこれ
  四 書型と製本様式をめぐるあれこれ
1 書籍様式の中世と近世 佐々木孝浩
  一 商業出版成立以前の日本の書籍
  二 中世と近世を繋ぐ書物
  三 商業出版の成立が書物に与えた変化
  四 版本における書物の変化
2 キリシタン版の版式 白井純
  一 キリシタン版とは何か
  二 キリシタン版の国字本
  三 活字印刷と表記規範
  四 『ひですの経』にみる表記規範の破綻
  五 キリシタン版の版式と表記規範
3 平仮名はいかにして活字に載せられたか 鈴木広光
  一 なぜ「漢字平仮名交り文」の古活字版か
  二 活字規格と組版の諸相
  三 『徒然草寿命院抄』の平仮名活字
  四 慶長初年刊『徒然草』(十行本)の活字規格
  五 規格活字の可能性を追求する
4 板木から見えてくる世界――秋成の場合 永井一彰
  一 清風瑣言
  二 冠辞続貂
  三 春葉集
5 板木屋考――井上治兵衛の仕事 鈴木俊幸
  一 板木屋井上治兵衛
  二 明治期の板木屋稼業
  三 治右衛門の刻技と『新居帖』
  四 業界の終焉
6 江戸期銅版の展開と石版の濫觴 森登
  一 司馬江漢の眼鏡絵と地球図
  二 亜欧堂田善の銅版
  三 安田雷洲及び中京の銅版
  四 京・大坂の銅版
  五 銅版の普及と石版の濫觴
7 木版印刷の行方――明治期木版印刷の諸相と展開 岩切信一郎
  一 木版整版の推移
  二 紙型鉛版のための木版画像
8 明治の製本様式 木戸雄一
  一 洋装本の登場
  二 洋式製本術の移入
  三 簡易な製本様式


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