10人の英傑が「この国」を変えた 大転換の日本史
著者:出口治明
出版社:PHPエディターズ・グループ PHP研究所
価格:2,400円
発売日:2025年04月
判型:四六判/ページ数:480
ISBN:9784569858739
今の日本の生みの親は、持統天皇と考えたい
創業の人平清盛と、守成の人源頼朝
貿易目的で「日本国王」を名乗ったリアリスト足利義満
阿部正弘の「開国・富国・強兵」構想とそれを実行した大久保利通<br>戦争に負けて外交で勝った吉田茂……
だから、歴史は面白い!
歴史の流れを振り返ると、多くの国に大転換が訪れる歴史の曲がり角がありました。そしてその曲がり角に立っていた人物が、どの国にも存在しました。日本におけるそのような人物として次の十名を選びました。
蘇我馬子、持統天皇、藤原良房、白河法皇、平清盛、足利義満、織田信長、阿部正弘、大久保利通、吉田茂(豊臣秀吉を入れるかどうか、ずいぶん悩みました)。
日本史の世界は近年になって、多くの新資料の発見や新たな発掘調査もあって、歴史的な事件や登場人物について、その評価が変化しています。そのような研究結果も検証しつつ選択した十名です。さらに、次の諸点も考慮に入れながらの人選でした。
@世界に対して広い視野を持っていたか、A経済を重視する姿勢を持っていたか、Bその上でリーダーとしての手腕はどうであったか。以上の三点です。
お読みいただいて、現代の世界のリーダーたちや、日本の政治家たちを見つめなおしていただく、機会になれば幸いです。(本書「はじめに」より)