室町時代後期の近衛家当主、近衛政家(一四四四〜一五〇五)の日記。陽明文庫に自筆原本が伝来する。本巻は、最も年紀の遡る文正元年(一四六六)記と、つづく応仁元年(一四六七)記を、紙背文書とともに収載した。文正政変から応仁の乱の勃発という大きな時代の転換点を、公家の側からつぶさに俯瞰した貴重な記録である。

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