ユーラシアのイングリッシュ・スタディーズ序説

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著者:大田信良 大谷伴子 四戸慶介 
出版社:小鳥遊書房 鍬谷書店
価格:2,500円

発売日:2025年03月
判型:A5/ページ数:232
ISBN:9784867800706

内容情報(日販商品データベースより)

グローバル化の終焉と「アフター西洋」に開かれた英米文学
英米の覇権と支配の視点からとらえられたロシアや東欧・バルカンだけでなく、地政学的無意識となってきた東アジアを含むユーラシアの全体性の表象・物語の形式に焦点を当てることで、西欧・西洋に限定されない英米文学=「ユーラシアのイングリッシュ・スタディーズ」を本書から、展開してみたい。
社会・世界で分断が拡大する状況で、英語文学・文化研究は何ができるのか?
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【目次】
はじめに〓グローバル化以降の英文学研究としての「アフター西洋」?
     ―ユーラシアのイングリッシュ・スタディーズに向けて
    (大田 信良)
第T部 ネオ・ユーラシア主義の出現と20世紀の地政学
第1章〓社会・世界の分断と(英語)文学・文化研究
    (四戸 慶介)
第2章〓『ビフォア・ザ・レイン』、バルカン問題、英米関係
    ―英国映像文化が表象する国際政治、あるいは、「短い20世紀」の地政学的表象
    (大谷 伴子)
第3章〓シティズンシップの英文学と『シークレット・エージェント』を再考する
    ―ユーラシアのイングリッシュ・スタディーズのために
    (大田 信良)

第U部 ユーラシアのイングリッシュ・スタディーズのための試論
第4章〓ネロの逆襲、あるいは、逆襲のパトラッシュ
    ―『フランダースの犬』と資本主義の向こう側
    (田 英和)
第5章〓ユーラシアから見る『歳月』と『失われた地平線』のチベット
    ―新しい文明と理想郷という緩衝地帯
    (四戸 慶介)
第6章〓ヴィタ・サックヴィル=ウェストのPassenger to Teheranとイラン
    ―プロパガンダあるいはソフト・パワーとしての英語文化
    (菊池 かおり)
第7章〓イシグロとグローバル化する英国映像文化
    ―ヘリテージ映画としての『日の名残り』?
    (大谷 伴子)

第V部 グローバル化以降の21世紀英米文化?
第8章〓English as an Additional Languageとシティズンシップの英文学
    ―イングリッシュ・スタディーズの再編に向けての覚書
    (大田 信良)
第9章〓グローバル・ブリテンの文化?
    ―ブレグジット以降の英国とユーラシア
    (大谷 伴子)

おわりに〓社会・世界で分断が拡大する状況で、
     英語文学・文化研究ができかることとは何なのか
    (四戸 慶介・菊池 かおり)

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