アンドロセントリック・アメリカ
コニーとクローヴァーと二人のヘンリー
「マンスプレイニング」はなぜ起こるのか?
女性芸術家としての小説家コニーと写真家クローヴァーに対する
小説家ヘンリー・ジェイムズと歴史家ヘンリー・アダムズの発言や態度を通して
世界は男性によって支配されているという、19世紀末アメリカの
男性中心主義=アンドロセントリズムを照射する!
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【目次】
プロローグ〓二人の女性芸術家の不自然な死
第一章〓女性芸術家たちの運命
1 フィレンツェでの出会い
2 短編「ミス・グリーフ」の世界
3 ヒヤシンス通りからコリンヌの城館へ
第二章〓幼児化される女性小説家たち
1 書評家ヘンリー・ジェイムズ
2 オールコットを書評するジェイムズ
3 女性作家の死者略伝を書くジェイムズ
第三章〓ジェイムズとエデルとフェミニスト批評家たち
1 ある女性小説家の肖像
2 「狂気の物語」の作者
3 レオン・エデルのウルスン論
第四章〓女性写真家の誕生
1 ヘンリー・アダムズの妻として
2 「美と義務」
3 写真家クローヴァーのアルバム
第五章〓アンドロセントリスト・アダムズ
1 「男性の創った家族」
2 ミソジニスト・アダムズ
3 小説家ヘンリー・アダムズ
第五章〓「アダムズ・メモリアル」の謎
1 ロック・クリーク墓地のブロンズ像
2 「悲嘆」か「永遠の静寂」か
3 アンドロジニーvsアンドロセントリズム
エピローグ〓ポケットを奪われた女性たち
引用・参考文献
あとがき