<気>の人類学

気功実践の身体経験

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著者:黄信者 
出版社:世界思想社 
価格:3,600円

発売日:2025年02月
判型:B5/ページ数:224
ISBN:9784790717980

内容情報(日販商品データベースより)

〈気〉とは何か?
ストレス社会に抗するオルタナティブな知恵に迫る
上海中医薬大学で中医学を修得し、実習医として働いた著者が、中国と日本の気功現場で修行とフィールドワークを実施。〈気〉の発生メカニズムや癒しのプロセスを学術と実践の両面から解明する。

【エピグラフ】
人の生は気の聚あつまれるなり。聚まれば則ち生と為り、散ずれば則ち死と為る。  『荘子』知北遊篇より

【本書の特長】
@人類学的フィールドワークによる〈気〉や癒やしの解明
本書は中国と日本の気功現場での徹底したフィールドワークを通じ、〈気〉の発生や癒しのプロセスを解明します。身体経験を文化的・社会的文脈に結びつけることで、〈気〉の多層的な意味を浮き彫りにし、具体的な現場の実践を詳細に描写します。

A気功の歴史を分析
「気功」という概念が中国共産党の政策により形成された歴史を詳しく分析します。また、その源泉となった古代の諸技法にも焦点を当て、伝統的実践から現代にいたるまでの変遷を気功現場における言説や文献調査から克明に描きます。

B現代社会とのつながりと広がり
ストレス社会や健康不安が広がる現代において、〈気〉の実践が持つ可能性を具体的に提示します。身体的・情動的な癒しをもたらす情動の技法を分析するとともに、漢方医、薬学者、中医師との共同研究を通じたさらなる応用の可能性を探ります。

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