ミシェル・フーコー 自己変容としての文学
思想家のもう一つの顔
初期の、旺盛に文学論を発表する思想家としての顔を捨て、文学から離反したかに見えた後期にも、フーコーは、読む者を、そして書く者を変容させる経験にフォーカスしながら、広い意味での〈文学〉の可能性を模索しつづけた。見落とされてきたフーコーと文学のあいだの接点を、その生涯にわたって丹念にあとづけた意欲作。
【目次】
序論
第一部 言語そのもののほうへ〓〓六〇年代文学論
第一章 書物、図書館、アルシーヴ〓〓フーコー文学論の問題圏
第二章 語るのは語それ自体である〓〓鏡としてのマラルメ
第三章 模倣としての翻訳、侵犯としての翻訳〓〓クロソウスキーの波紋
第四章 フーコーはいかにしてレーモン・ルーセルを読んだか
第二部 自己の変容、文学の変容〓〓七〇年代以降の文学論
第五章 微粒子たちの軌跡〓〓境界線上の「ヌーヴェル」
第六章 真理の劇場〓〓フーコーと「演劇」
第七章 文学と自己変容〓〓「経験」としてのフィクション
結論
あとがき
文献一覧
事項索引
人名索引