アモローゾ/ジョアン・ジルベルトの人と音楽

仕入元在庫あり

著者:ズーザ・オーメン・ヂ・メロ 国安真奈 
出版社:アルテスパブリッシング 松沢書店
価格:3,400円

発売日:2025年02月
判型:A5/ページ数:440
ISBN:9784865593037

内容情報(日販商品データベースより)

ボサノヴァを創り、ボサノヴァを超えた至高の音楽家、ジョアン・ジルベルト。



ヴィオラォン(ギター)のバチーダ、話すような唱法、

独創的なハーモニーで、ブラジル音楽を変えた

ジョアン・ジルベルト。その愛すべき素顔とともに、

天才音楽家の実像を描きだす──



ボサノヴァの誕生と史上初の録音、

世界にボサノヴァを知らしめた名盤『ゲッツ/ジルベルト』、

伝説のカーネギーホール公演、奇跡の日本公演──

数々のレコーディングやライヴ・パフォーマンスをつぶさに辿り、

ジョアンの信頼も篤かった著者だけが知る

豊富なエピソードで織りなす評伝、待望の邦訳!



◎本文「第1章 友情」より

 ポスト・ボサノヴァ世代のミュージシャン、コンポーザー、シンガーたちはみな、ジョアン・ジルベルトの〈想いあふれて〉をラジオで初めて聴いた時のことを忘れていない。エリス・レジーナは家を掃除中だった。シコ・ブアルキは雷で打たれたようになった。ジルベルト・ジル、ミルトン・ナシメント、エドゥ・ロボ、フランシス・ハイミ、マルコス・ヴァーリ、エウミール・デオダート他の若者たち全員が、彼らの人生を変えることになったあの決定的瞬間のことを記憶している。それは音楽に人生を捧げることを決めさせるほど、彼らにとって衝撃的だった。カエターノ・ヴェローゾにとっては、人生の分水嶺となった。

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