近世日本の支配思想

兵学と朱子学・蘭学・国学

平凡社ライブラリー 982 
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著者:前田勉(思想史) 
出版社:平凡社 
価格:1,900円

発売日:2025年02月
判型:文庫/ページ数:352
ISBN:9784582769821

内容情報(日販商品データベースより)

近世の日本では、古学をはじめとした儒学のほか、蘭学や国学などのさまざまな学問が生まれ、多くの個性豊かな思想家たちが誕生してきた。朱子学を支配的な思想とするかつての「常識」を否定し、「武威の国」日本の支配思想を兵学であるととらえ、その対立軸としての朱子学との関係を基本としながら、経済の発展とともに登場する蘭学・国学との関わりを説く。著者の近世日本思想史研究を決定づける一冊。

【目次】
序章 近世日本思想史の四本軸
 一 内発的な「日本人」意識
 二 「武威」の国家
 三 近世国家のなかの朱子学
 四 兵営国家の支柱としての兵学
 五 蘭学・国学発生の社会的背景
 六 蘭学者の「国益」意識
 七 国学者の「皇国」意識
 八 近代日本のナショナル・アイデンティティ

1 兵学
第一章 兵学と士道論――兵営国家の思想
 一 兵営国家と兵学
 二 兵学の国家統治論
 三 山鹿素行の兵学
 四 山鹿素行の士道論
 五 幕末の兵学
付論1 中国明代の兵家思想と近世日本

2 朱子学
第二章 「武国」日本と儒学――朱子学の可能性
 一 「孔孟の道」と国家
 二 華夷観念と「武国」
 三 「武国」日本の朱子学の可能性
 四 儒教文化圏のなかの近代日本
付論1古賀〓庵の海防論――朱子学が担う開明性
付論2女性解放のための朱子学――古賀〓庵の思想

3 蘭学
第三章 功名心と「国益」――平賀源内を中心に
 一 「国益」論者平賀源内
 二 「芸」による功名
 三 源内の「日本人」意識
 四 蘭学者の「国益」意識
 五 源内と宣長

4 国学
第四章 近世天皇権威の浮上
 一 「下から」の天皇権威
 二 第一期 儒仏論争と神国論
 三 第二期(一) 増穂残口の「日本人」意識
 四 第二期(二) 垂加神道の救済論
 五 第三期(一) 本居宣長の天皇観
 六 第三期(二) 平田派国学の天皇観
 七 明治国家の一君万民論
付論1 太平のうつらうつらに苛立つ者――増穂残口の思想とその時代
付論2 本居宣長の「漢意」批判
付論3 大嘗祭のゆくえ――意味付けの変遷と近世思想史

あとがき
平凡社ライブラリー版?あとがき
解説――前田史観へのいざない  先崎彰容

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