しがらみの街
詩集
著者:柴田康弘
出版社:書肆侃侃房 地方・小出版流通センター
価格:2,200円
発売日:2024年12月
判型:B6変/ページ数:117
ISBN:9784863856592
風を切り裂く鳥の声
くずれていく穀雨の町
死者たちの深い吐息
生まれたばかりの夏のひかり
骨のない道化師のような夜
十月の空を飛翔する
冷たさのなかに宿る命
十二月の霧がとどまっている
しがらみの街に……
『しがらみの街』は私の第二詩集です。
「しらがみ」という言葉に、みずからの作品そのもの、また、あらがっていく対象そのものという両義的な意味を込めています。
楽しくあらがい続けることこそが、私にとって、作品を書き続けることであり、生きていくことであると思えます。
―「あとがき」より