季刊民族学 190(2024 Oct.)

国立民族学博物館創設50周年記念

特集:私たちが歩んだ半世紀 
お取り寄せ
(品切れの場合はご連絡いたします)

著者:西田慎 縄田浩志 鈴木宣弘 
出版社:千里文化財団 トーハン
価格:2,500円

発売日:2024年10月
判型:A4/ページ数:104
ISBN:9784915606939

内容情報(日販商品データベースより)

国立民族学博物館が創設五〇周年を迎えた。半世紀を経てみんぱくは世界第ー級の博物館に成長したが、この間、私たちはどんな経験をしてきたのだろうか。私たちの社会、文化はどのように変化したのだろうか。
1960 年代の世界を彩ったのは「異議申し立て」だった。近代的価値観、科学技術万能主義、進歩史観、成長神話や中央集権的価値観から決別し、さまざまな分野で新たな道を模索する動きがはじまった世界史的な一大画期だったといえる。国立民族学博物館が創設された1974 年は第一次オイルショックを機にそれらの動きが一転し、別のモードへの移行が始まる年でもあった。一般に歴史年表は、縦軸に年を、横軸に政治、経済、社会、文化、世相などのテーマを配することが多い。バタフライ効果ではないが、テーマごとの縦長年表を横方向にまたがってつなぐ相関関係を見出すことが、歴史年表を読む醍醐味のひとつに相違ない。本特集も、いくつかのテーマを横軸に置いて年表を思い描いてみるとどうなるか、の試みである。読者諸賢はこの50 年を振り返るなかで、本特集の論考で暗示されている諸々の相関関係への洞察をお持ちになるにちがいない。そうした洞察が、次の、より良い時代への展望につながることを、願わずにはいられない。

<< 前のページへ