鴎外の遺品
森於菟と台湾 遥かなる旅路
森〓外の長男・於菟の台北帝国大学医学部教授就任に伴い、〓外の遺品は台湾に運ばれた。異郷の地で、〓外の遺品と向き合いながら、於菟は日本人と台湾人を分け隔てることなく人々と接し、台湾医学の発展に多大な貢献を果たす。敗戦時、於菟は〓外の遺品を台湾に置いて帰国せざるを得なかったが、後年、台湾人の無償の尽力によって日本への返還が実現。本書では、台湾取材を含む綿密な調査を基に、〓外の遺品がつないだ日本と台湾を結ぶ心の架け橋を描く。
国家や民族を超え、こだまし合う〓外の余香……。