湧水 想いのままに
本郷亮五行歌集
著者、1997年から書かれている五行歌を年代順にまとめた集大成の五行歌集となっている。
目を閉じれば
陰も
日向も無い
優しい人が
側にいるだけ
人生を要約したようなこの歌が、心にしみる。理想の人生を謳っているようだ。
本郷さんは、私よりも六歳ほど上の、昭和七年の生まれである。この世代は、終戦時十三、四歳、戦争中の厳しさと、戦後の混乱期に思春期を送った世代、人によって違いもあるが、前後のあまりの世の違いに、何があってもおかしくないような時期に成人せざるを得なかった。
五行歌を書かれるようになったのが、遅かったので、成人期を歌った歌はあまりない。頂いた経歴を見ると、山中の温泉町に育った著者は、高校教師となられ、企業の要職につき、保護司としても活動された。
(草壁焔太跋文より)