ツムラの理念経営

“全社員対話”の継続で企業精神は浸透する

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著者:PHP研究所 
出版社:PHP研究所 
価格:1,800円

発売日:2024年09月
判型:四六判/ページ数:232
ISBN:9784569857411

内容情報(日販商品データベースより)

一時は経営危機に陥りながらも、理念浸透とコーチングを全社員に課す理念経営で見事に反転拡大し、国内の漢方製剤トップメーカーに躍り出た株式会社ツムラの経営手法に迫る。

 創業者・津村重舎の出身は現在の奈良県宇陀市で、ロート製薬創業者の山田安民は実兄。江戸時代から薬草園が多く作られたこの地は、他にも藤沢薬品工業(現アステラス製薬)など多くの薬剤メーカーを輩出している。

 昭和30年代にツムラが開発した家庭用入浴剤「バスクリン」は戦後の家庭風呂普及とともに大ヒットし業績は急拡大、東証一部に上場するまでに。

 しかしながら3代社長が行った急激な多角化経営に失敗。主力商品のバスクリンを売却し、創業の原点である漢方を中心とした多柱化経営への転換を図る。

 これで息を吹き返したツムラは、二度と同じ過ちを繰り返さないよう、創業理念を社員に徹底させる理念経営を模索。
●理念浸透講座
●コーチング講座をその中心に据えた。

 両講座は役職・職種・勤務地などに関わらずすべての社員がオンラインで受講。理念を全社員に浸透・共有させることで、社内の雰囲気は変わり、社員のモチベーションは一気に上がった。

 ツムラの経営理念はDNAピラミッドという形にまとめられ、変えずに後世まで伝承していくもの、時代に合わせて変化させていくものを明確にし、さらに奥深い理念経営を推し進めようとしている。

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