黒色火薬の時代

中華帝国の火薬兵器興亡史

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著者:トニオ・アンドラーデ 加藤朗 
出版社:芙蓉書房出版 
価格:3,800円

発売日:2024年06月
判型:A5/ページ数:414
ISBN:9784829508831

内容情報(日販商品データベースより)

火薬も、銃砲も、三段撃ちも中国の発明だった!

にもかかわらず、

 ◎なぜ中国はヨーロッパや日本にも軍事的におくれをとったのか。

 ◎そしてその中国が、なぜ今、大軍拡を行っているのか。

この疑問に答えるべく、

黒色火薬の時代(宋〜清)に火薬兵器をめぐっておきた中国とヨーロッパ諸国との軍事的大分岐を解き明かしたグローバル・ヒストリー。



〓「長篠合戦の三段撃ちは織田信長の独創」は誤り! たんなる歴史のファンタジーだった

転回斉射術(三段撃ち)は中国では唐の時代から途切れることなく受け継がれてきた戦術であり、三段撃ちの起源は中国にあることを史料を基に説得力のある説を展開している。またヨーロッパ諸国でも、その起源は陣形を組んで歩兵を集団訓練していたローマ時代にあるとしている。

〓黒色火薬を使用した火薬兵器の技術的発展が兵站などの戦争の形態を変え、東西大分岐の最大の要因となった



目次 

序 章 中国の軍事的パターンの歴史的展開

■第1部 中国のはじまり

第1章 試練の時―宋・戦国時代

第2章 初期の火薬戦争

第3章 モンゴルの戦争と銃の進化(l211-1279)

第4章 洪武の英雄―火薬皇帝

■第2部 ヨーロッパの銃砲

第5章 中世の銃砲

第6章 大 砲

第7章 ヨーロッパにおける古式砲の発展

第8章 ヨーロッパにおける火薬の時代

第9章 大砲をもった食人鬼たち―中国とポルトガルの衝突(1521〜1522年)

■第3部 均衡の時代

第10章 フランキ砲

第11章 集団訓練、規律そして西洋の台頭

第12章 東アジアのマスケット銃

第13章 17世紀―均衡の時代?

第14章 ヨーロッパの海軍の優位性

第15章 ルネサンス要塞―ヨーロッパ拡大の基盤か?

■第4部 軍事的大分岐

第16章 アヘン戦争と大分岐

第17章 近代化の時―アヘン戦争改革

第18章 中国の近代化と火薬時代の終焉

終 章 新たな戦国時代の到来か?

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