奴隷より身を起こして
ブッカー・T・ワシントン自伝
著者:ブッカー・トリヴァー・ワシントン 佐柳文男 佐柳光代
出版社:新教出版社 日本キリスト教書販売
価格:2,600円
発売日:2024年03月
判型:四六判/ページ数:270
ISBN:9784400213406
20世紀初頭のアメリカ合衆国で最も著名な黒人だったワシントンの自伝。
奴隷として生まれた少年が志を立て、苦学力行の末に成功し、白人上流層からも賞賛され受け入れられていく過程を、生き生きと語る。
黒人「保守派」の元祖と目される人物の自画像を通じて、読者は、差別に対する闘争と迎合の微妙な狭間を考えさせられるだろう。
本書は1919年(大正8年)の佐々木秀一による抄訳以来いくどか翻訳されてきたが、久しく入手困難な状況にあった。このたび清新な訳文と共に、大森一輝氏(北海学園大学)によるワシントンの評価・受容をめぐる充実した解説を付す。