生と死を分ける数学
人生の(ほぼ)すべてに数学が関係するわけ
数学は、あなたの人生のそこかしこに入り込んで、生殺与奪の権利を握っている。
生きるも死ぬも、数学次第なのだ。実際、数学を知らないために、あるいは数学を誤用したために、
命を落としたり、財産を失ったり、無実の罪を着せられたりした例が、どれほど多いことか。
逆に、簡単な数学を少し使えるだけで、マスコミや政治家の嘘を見破ったり、
詐欺に巻き込まれるのを防いだり、健康診断の結果を正しく理解したりできるようになる。
さらには、理想の結婚相手を選ぶのにも役立つかも……。
数理生物学者でもある気鋭の数学ライターが、数々の事例を紹介しながら、
あなたの人生と数学の関係を解説する。
<内容より>
・年を取るほど時間が速く過ぎる理由
・「病気のオッズ」の求め方
・誤った「数学」で流刑の憂き目に――ドレフュス事件
・検察の誤謬――有罪の確率が見た目より低い場合
・弱い証拠を2つ集めると強力な証拠になる?
・医療研究でも使われる、数字の印象をよくする手法
・統計の?に騙されないために
・桁違いのミスの致命的影響
・12進法は10進法より優れていると主張する人たち
・ヤード・ポンド法とメートル法のあいだのトラブル
・アルゴリズム取引の裏をかいて市場を操作し大儲け
・SNSのトレンドをフェイク・ニュースが占拠
・根拠のない反ワクチン運動が蔓延の危険を高めた