いびつな「書の美」
日本の書がたどった二つの近代化
著者:林淳 出版社:森話社 価格:4,900円 発売日:2023年12月 判型:B5/ページ数:392 ISBN:9784864051828
近代書の二大潮流である「革新派」と「伝統派」。注目を浴び手厚い研究がされる「革新派」の一方で、等閑視されつづける「伝統派」。このいびつな構造の背景には、近代以降の日本で評価されてきた「書の美」の偏りがある──。本書では、伝統と革新という、書の持つ両端の芸術性を同時に描き出し、近現代の日本書道史をより広い視野から俯瞰するとともに、見過ごされてきた「伝統派」の実像に迫り、「書の美」の新しい地盤を開拓する。
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