声の地層
災禍と痛みを語ること
著者:瀬尾夏美 出版社:生きのびるブックス 八木書店 価格:2,100円 発売日:2023年10月 判型:四六判/ページ数:288 ISBN:9784910790138
多くを失い身一つになっても、集えば人は語りだす。伝える人と、耳をすます人の間に生まれた、語り継ぎの「記録文学」。「すこしの勇気を持って、この人に語ってみよう、と思う。その瞬間、ちいさく、激しい摩擦が起きる。マッチが擦れるみたいにして火花が散る。そこで灯った火が、語られた言葉の傍らにあるはずの、語られないこと、語り得ないことたちを照らしてくれる気がして。それらを無理やり明るみに出そうとは思わない。ただその存在を忘れずにいたい」(はじめに)
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