陰陽師とは何者か

うらない、まじない、こよみをつくる

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著者:国立歴史民俗博物館 
出版社:小さ子社 鍬谷書店
価格:2,500円

発売日:2023年10月
判型:B5/ページ数:326
ISBN:9784909782212

内容情報(日販商品データベースより)

いま「陰陽師」といえば、多くの人が思い浮かべるのは、小説やマンガなどに描かれる、人知を越えた霊的な能力を持つ平安時代のマジカルな存在、安倍晴明の姿だろう。



しかし陰陽師は平安貴族の政争のなかにだけいるのではなかった。

歴史を通じて、古代から明治はじめまで陰陽師は存在し、社会のなかで大きな役割を果たしてきた。

時間と空間(方位)の吉凶を調整し、占い、祭祀、まじないに携わることによって、国家の存立からお産・病など個人のくらしにいたるまで、人々に安心をもたらし、未来への指針を示してきた。各時代の暦の作成・頒布にも深く関わった。

そのために最新の知識・技術や経験を継承し、時間と空間に対する感覚をつちかい、磨き上げ、それらを人々に伝える真摯な努力を続けてきたのが陰陽師である。



本書は、具体的な資料にもとづいて、古代から近代にいたる歴史のなかで、陰陽師がどのような役割をはたし、どういった文化を担っていたのかを紹介する。

また、安倍晴明にまつわる「ものがたり」も取り上げ、伝承の世界の陰陽師像についても見つめ、最後に陰陽師たちが作り、広めた暦に焦点をあて、その現代に至るまでの姿を追いかける。

240点以上の資料をカラー写真で掲載。



【2023年10月3日から12月10日に国立歴史民俗博物館で開催する同名の企画展示の図録】



■執筆者(執筆順)

小池淳一(国立歴史民俗博物館)

細井浩志(活水女子大学国際文化学部)

赤澤春彦(摂南大学国際学部)

遠藤珠紀(東京大学史料編纂所)

松山由布子(中京大学教養教育研究院)

田中大喜(国立歴史民俗博物館)

梅田千尋(京都女子大学文学部)

山本?(京都府立京都学・歴彩館)

小田真裕(船橋市郷土資料館)

近藤絢音(神奈川県立公文書館)

水谷友紀(京都府立大学)

林 淳(愛知学院大学文学部)

小田島梨乃(東京大学大学院博士課程)

下村育世(日本学術振興会特別研究員)



■目次

第T部 陰陽師のあしあと

 第一章 陰陽師、あらわる―古代の陰陽道

 第二章 陰陽師、ひろがる―中世の陰陽道

 第三章 陰陽師、たばねる―近世の陰陽道

 第四章 陰陽師の仕事

 第五章 陰陽道と民俗



第U部 安倍晴明のものがたり

 第一章 安倍晴明とその子孫

 第二章 安

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