山中智恵子歌集

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著者:山中智恵子 水原紫苑 
出版社:書肆侃侃房 地方・小出版流通センター
価格:2,100円

発売日:2022年07月
判型:四六判/ページ数:289
ISBN:9784863855311

内容情報(日販商品データベースより)

「私は言葉だつた。」



短歌の韻律に乗せて人間存在を徹底的に問うた歌人・山中智恵子。

代表歌集『紡錘』『みずかありなむ』『夢之記』を完本で収録する。

『葛原妙子歌集』(川野里子編)に続く新編シリーズの第2弾!

1600首を収める。



【栞】

小島なお「匣のなかの贈物」

瀬戸夏子「殺害のプロセス」

藪内亮輔「山中智恵子の〈境〉 ──『みずかありなむ』を中心に」



【収録歌より】

うつしみに何の矜恃ぞあかあかと蠍座は西に尾をしづめゆく(『空間格子』)



わが生みて渡れる鳥と思ふまで昼澄みゆきぬ訪ひがたきかも(『紡錘』)



行きて負ふかなしみぞここ鳥髪に雪降るさらば明日も降りなむ(『みずかありなむ』)



その問ひを負へよ夕日は降ちゆき幻日のごと青旗なびく(『みずかありなむ』)



さくらびと夢になせとや亡命の夜に降る雪をわれも歩めり(『虚空日月』)

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