まばたきで消えていく
著者:藤宮若菜 東直子
出版社:書肆侃侃房 地方・小出版流通センター
価格:1,700円
発売日:2021年06月
判型:四六判/ページ数:138
ISBN:9784863854680
命の際の歌が胸を突く
残酷すぎるこの世だけれど、人間を知りたいと心から願っている。肝を据えて見つめ直す愛おしい日々。(東直子)
【5首】
寝ころんであなたと話す夢をみた 夏で畳で夕暮れだった
これは異性のための表情(待って)(もう行こうよ)(わたしたちでいたいよ)
生まれ変わったら台風になりたいねってそれからは溶ける氷をみてた
いつまでも少女でいてとコンタクトレンズを踏みつぶすような祈り
煙草入り缶チューハイが倒れてる ふたりはふつうに暮らしましたでした