金子兜太戦後俳句日記 第2巻

一九七七年〜一九九三年 
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著者:金子兜太 
出版社:白水社 
価格:9,200円

発売日:2019年10月
判型:A5/ページ数:460
ISBN:9784560096833

内容情報(日販商品データベースより)

俳句への厳しい問いを自らに向ける

 各紙誌から、戦後俳壇の第一級資料と称賛される日記の第二巻。本巻では1977(昭和52)年から1993(平成5)年まで、年齢でいえば57歳から73歳までの、充実期ともいえる17年分が収録される。
 すでに日銀を定年退職、筆一本で生活する日々が描かれていく。目を引くのは、俳壇の公職につき、新聞の選者をつとめながら、自らの句作を変化させていく姿だろう。ちなみにこの間、金子兜太は現代俳句協会会長(63歳)、産経新聞俳壇選者、蛇笏賞選考委員(64歳)、朝日新聞俳壇選者(67歳)等に就任、紫綬褒章を受章(68歳)している。
 同時に、俳句への厳しい問いを自らに向ける時期でもあった。
 故郷の秩父に山小屋を建て、その「俳句道場」を拠点として句作を高めようとしていく。ある日「ふと〈無〉と〈自然〉の違いに気付く。芭蕉『無』に対し、一茶『自然』は、有財有煩悩のままの〈ありのまま〉の実現である。『無』は無財、無欲にして、こころ一つになり、且つ放下すること。或いは、〈ありのまま〉になること。なんとなくぼんやりしていたことが割切れて、愉し」と記す。
 「存在者」という観点が次第に成熟してゆく。金子兜太の新しい「キーワード」が誕生するヒントが、本巻に隠されている。

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