文人画 往還する美
作品そのものに誠実に向き合い、画像・文献を問わずあらゆる史料を博捜する、堅実な学問的営為でありながら、広範な学識と鋭敏でしなやかな感性に支えられた叙述力で、その時代を生きた作家たちの息づかいまでが伝わる、豊饒な河野美術史の世界。
日本近世絵画史全体にわたる業績のなかから、知と美の共演というべき文人画研究を集大成。
乾山・大雅・蕪村・呉春・玉堂・竹田・米山人・文晁・崋山・・・彼らが中国文人画の影響のもと、何を学び、何を理想として、どのような画境へ到ったのか―生き方をも含めた研鑽の跡をたどる26篇。