銀の画鋲
この世の果ての本屋と黒猫リュシアン
著者:智佳子サガン
出版社:書肆侃侃房 地方・小出版流通センター
価格:1,300円
発売日:2013年12月
判型:B6/ページ数:127
ISBN:9784863851351
日常の中の、文学。労働の中の、空想。幾重にも重なる思い出と、たくさんの出逢い、別れ。熊本で小さなライブミュージックの店を営む智佳子サガンの人生の狂おしさが込められた掌編。
“人の来ない古本屋”にはどんな時代にでも不思議が詰まっている
マウンテンリサーチ 小林節正(帯文より)
<あらすじ>
ふらりとやってきた黒猫リュシアンが住みついたのは孤独な老人ワルツさんが営む古本屋「サンキエム・セゾン」。リュシアンにもワルツさんにも、誰にも言えない秘密があった。
ある日、みなしごカトリーヌが二人の暮らしの中に影を落とす。少女カトリーヌにも秘密があったのだ。三人の秘密が絡まりあって物語は衝撃の結末へと向かう。
胸がしめつけられるような愛と憎しみ……人々の胸に染みわたる大人のためのファンタジー。