アジア長期経済成長のモデル分析 3

アジア経済研究所統計資料シリーズ 第97集 
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著者:野上裕生 植村仁一 
出版社:アジア経済研究所 
価格:2,500円

発売日:2013年08月
判型:A4/ページ数:285
ISBN:9784258120970

内容情報(日販商品データベースより)

本書第1章では、各国モデル構築に際し要点となる輸入関数推定の効率化を試みている。リンクモデルを見据えたモデル構築では、財別・相手国別に輸入関数を推定しようとすると、参加国が多くなればなるほど、幾何級数的に作業量は増大していく。この問題点を解決する糸口として、各国モデルに導入すべき(リンクシステムに接続するための条件を満たした)輸入関数の定式化「候補」群をある程度自動的に絞り込むためのシステムを開発した。これは、従来目視・試行錯誤に頼らざるを得なかった関数の係数符号条件の確認を自動化し、今後の作業効率化に資するものである。
第2章では、前年開発した消費関数を導入した韓国モデルをより精緻化し、同時に、台湾についても同種のモデルを構築し、安定性を確認した。また同時にこれらモデルは、リンクシステムとの接続用に貿易ブロックを整備している(ただし、「人口」と「リンク」の両方を同時に分析することは現段階では想定しておらず、実用上はコア部分にそのどちらかのブロックを附加して用いることになる)。
第3章では、財別貿易及び輸入関数を離れ、総輸入を貿易マトリクス(総財)により輸入元別に振り分けるという、より単純な形式で試験的に行った「簡易リンクモデル」の構築を行っている。これは、財別輸入関数を用いる「完全版」の稼動に向けた予行演習の意味合いも兼ね、プログラミングの要点やデータ受け渡しの方法などの確認作業の意味を持つものである。
第4章は前年の「総論」に引き続く「各論」の第1弾として、タイについて各種人口変数の動向について 2010 年人口センサス(速報版)に基づいて考察したものである。今後も引き続きこのような各論の拡充を行い、アジアの長期成長を分析するためのシナリオ作成に向けた情報の蓄積を目指す。

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