提案前夜
著者:堀合昇平 加藤治郎(歌人)
出版社:書肆侃侃房 地方・小出版流通センター
価格:1,700円
発売日:2013年05月
判型:B6/ページ数:139
ISBN:9784863851139
前夜を生きる。
廃墟と化した現代短歌に、この青年は
何を提案しようとしているのだろう。
加藤治郎(解説より)
<自選短歌五首>
全身が痺れるような提案のキラーフレーズ浮かばぬ夜は
配管のうねりを闇にみるばかりみな吊革に腕を垂らして
たましいのごとき一枚ひきぬけば穴暗くありティッシュの箱に
ひとりぶんの灯りの下でキーに打つ変更後機器明細三〇〇〇行
追い越してゆく追い越してゆくタクシーは真夜の光を追い越してゆく