タンジブル

新鋭短歌 2 
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著者:鯨井可菜子 
出版社:書肆侃侃房 地方・小出版流通センター
価格:1,700円

発売日:2013年05月
判型:B6/ページ数:141
ISBN:9784863851122

内容情報(日販商品データベースより)

生物であることの実感

嫌なことや悲しいことによって一度しゃがんでも、ずっと闇の中にい続けたりはしない。九州、福岡の明るい光の中で育ったことが影響しているのかもしれない。

東 直子(解説より)





<自選短歌五首>

さよならって言おうとしたら足許にきれいな刺?糸があったの

阿佐ヶ谷の画家の家にて昼下がりファム・ファタールが茹でるそうめん

しのぶれど色に出でにけるわたくしと飲む焼酎はおいしいですか

風光る夏の画塾よ弟がスケッチブックを見せてくれない

わたしには無理なんですと雨上がりにぐっしょり濡れた日傘ひらいて

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