流体工学と伝熱工学のための次元解析活用法
" 次元解析とは,物理量における,長さの次元,質量の次元,時間の次元,電荷の次元などから,他の物理量の次元との関係や未知の物理量の次元を解析,予測することである。熱工学,流体工学においても,次元解析は必要不可欠な知識であり,この解析を行うことで,実際に実験を行う前に予測が得られ,時間・費用ともに節約できる。
本書では次元解析を使った工学への応用という内容になっており,モデル(数式)と実際の現象の解析方法がわかる良書である。今後,技術者,工学研究者にとって,基礎(理論)を押えて応用へという流れになっていく際に非常に重要な考え方が書かれている。これまでの類書は物理学の例が多く,実際に工学としての応用例が少ないことから,本書で工学の技術者,研究者,学生にもためになる手引書である。対象は大学院生, 研究者, 技術者である。大学における流体力学や伝熱工学の素養があれば容易に理解できるように配慮している。また,学生,研究者,企業の技術者にとって,伝熱,特に熱伝達現象を理解するうえで,次元解析の物理的な内容を理解して,注目すべき無次元数を考慮して,実際の現場でも相似的な実験の効果が活かされる内容となっている。"