- アフリカ湿原漁業の問題と展望
-
その在来知を探る
青灯社(新宿区)
今井一郎(生態人類学) 関西学院大学総合政策学部研究会- 価格
- 3,850円(本体3,500円+税)
- 発行年月
- 2023年11月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784862281289
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[BOOKデータベースより]
絶え間なく変わる環境と、限りある資源のなかで。アフリカの漁民たちが見出した「すみ分け」の知恵。貴重な水産資源を持続可能なものにするため、地域や漁法に応じて多様化していったアフリカ内水面漁業。長年のフィールドワークを通して、積み重ねられた先住民たちの「知」を解き明かす、一人の研究者の足跡。
第1部 ザンビア、バングウェウル・スワンプでの漁撈活動(スワンプ漁撈民の活動様式;熱帯内陸湿原の追い込み漁;バングウェウル・スワンプにおける魚資源の持続性について)
[日販商品データベースより]第2部 アフリカ内水面漁業の多様性(マラウイ国・シレ川下流域の事例から1;シレ川下流域の事例から2:エレファント・マーシュ、バングラ・ラグーンの事例を中心に;タンガニイカ湖北西部における漁撈活動と漁獲物流通の現状と諸問題)
第3部 チルワ湖とマラウイ国内水面漁業の問題と展望(チルワ湖南部の事例から:2007年の調査を中心に;チルワ湖南東部ルンガジにおける水産資源利用の事例:2015年の調査から;チルワ湖西部の漁獲水揚げ地点における漁民活動の比較)
第4部 山の生活:ヒマラヤの麓に暮らす(ネパールにおける山岳観光の現状と問題に関する人類学的研究:東部ネパール・バルン川流域の事例から)
絶え間なく変わる環境と、限りある資源のなかで
アフリカの漁民たちが見出した「すみ分け」の知恵
◇ 乾いた大陸・アフリカで、貴重な水産資源を持続可能なものにするため、多民族の漁民たちの間で進化してきたすみ分けのシステムとは。
◆ 地域や漁法・漁獲種に応じて多様化していったアフリカ内水面漁業の実態とその在来知の豊かさを、豊富なデータを用いて明らかにする。
◇ 国家主導による生産力至上の政策や、先進国目線での環境保全プロジェクトで変わりゆくアフリカ漁業の世界に警鐘をならす。
◆ アフリカやネパールなどで、先住民たちの生活・文化を追い続け、「近代化」への疑問を投げかけ続けた一人の日本人研究者の足跡。