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[BOOKデータベースより]
プロローグ パリ公立病院での実験
[日販商品データベースより]序論 どのように「ケア」を促進するか
第1章 組織のコーディネーション
第2章 ケアのフェミニズム
第3章 看護師のキャリア 離脱と発言の妥協をめぐって
第4章 高度実践看護とは?
第5章 ケアのメゾ経済社会
結論にかえて―フランスと日本におけるケアの境界
本書『ケアのプロフェッショナルの空間』は,ケアのプロフェッショナルのコーディネーションを中心として,フランスと日本の社会的コンテクストにおいて国際比較を行なった結果である。本書の国際比較は,21世紀はじめから10年以上にわたって日仏の研究者の協働により実施された調査に依拠し,フランスと日本の6名の研究者の協働の作業を,山下りえ子(東洋大学法学部教授)が編集した。
フランスでは,キュアとケアの病院中心主義(hospitalo-centrisme)が問われてきた。それゆえにこそ,訪問看護師の活動は,日本より顕著である,といえる。一例として,南フランスのニースを中心とする地域では,キュアとケアとの境界をとりはずし,医師,看護師,介護士のプロフェッショナルの協働を試みている。
今日,COVID-19への対応において,病床不足とその解消が課題となっている。現場での知見の蓄積を今後も収取分析しながら,私たちに新しい発想での提案は可能だろうか?