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- 海をゆくイタリア
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- 価格
- 726円(本体660円+税)
- 発行年月
- 2021年09月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784094070538
[BOOKデータベースより]
ポルトフィーノ、カプリ、パレルモ、タオルミーナ、ヴェネツィアほか12都市を海から訪問。食べて飲んで星の下で眠った。美しい帆船ラ・チチャ号でイタリア半島を旅した140日間、宝物のような航海日誌。
第1部 イタリア半島西側航路(航海日誌のはじめに;第1航路 サンレモ(リグリア州)〜ポルトフィーノ(リグリア州);第2航路 ポルトフィーノ〜エルバ島(トスカーナ州) ほか)
第2部 イタリア半島南部航路(第5航路 カプリ島〜エオリエ諸島(シチリア州);第6航路 パレルモ(シチリア州)〜タオルミーナ(シチリア州);第7航路 タオルミーナ〜バーリ(プーリア州) ほか)
第3部 イタリア半島東側航路(第9航路 トレミティ〜ペスカーラ(アブルッツォ州);第10航路 ペスカーラ〜ラヴェンナ(エミリア・ロマーニャ州);第11航路 ラヴェンナ〜ヴェネツィア(ヴェネト州) ほか)
イタリア半島を帆船で巡った宝物のような旅
「かつて古代の戦闘船が、貿易船が、漁船が、旅客船が周遊したように、新緑のすばらしい季節に風に吹かれてイタリア半島を巡る旅に出てみようではありませんか」縁あって美しい木造帆船《ラ・チチャ》号の共同船主になった著者が描く、宝物のような航海日誌。サンレモ、ポルトフィーノ、カプリ、パレルモ、タオルミーナ、ヴェネツィア……イタリア半島を海から巡った初夏から秋にかけての140日間を、旧友らとの親交、食、歴史、自然などのエピソードを交えて豊かに綴る。「舳先が切る波は、金粉を撒き散らすように輝きながら船の両側に跳ねている。そのきらめきのひとつひとつが無数の命の証なのだ」「船は、現在と過去の波間を揺れている。現実に近づきながら、それは実は異次元への旅の始まりでもある」「獲れたてのカジキマグロの稚魚を三枚に下ろし、生のまま塩とオリーブオイル、少々のレモンで和えたウイキョウと小ぶりのトマトのざく切りを合わせて食べた。目の前に広がるのは、海」(本文より)。こんな時代だからこそ海風を浴びる旅に出たくなる一冊。解説は法政大学特任教授の陣内秀信さん。
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