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[BOOKデータベースより]
白泉の人生の全貌と、傑作の斬新な読み解き。
白壁の穴より薔薇の国を覗く
熔岩は太古のごとく朝焼けぬ
街燈は夜霧にぬれるためにある
三月の蒼穹にゐて事務とれる
れうらんと咲きみだれたる魚を売る
昆虫のごとく自動車灼けゐたり
自動車に昼凄惨な寝顔を見き
冷房へ華氏九十度の少女入る
鶏たちにカンナは見えぬかもしれぬ
赤き犬ゆきたる夏の日の怖れ〔ほか〕
戦後、ながらく俳壇から忘れ去られいた白泉だが、自身の予言通り半世紀後の今、新たに脚光を浴びている。
その白泉の生涯を丹念な取材により多くの新事実を明らかにし、さらに難解でもある白泉の俳句を論理だてて読み解いた、俳壇のみならず文学界に衝撃を与えること必至の書が刊行されます。
「白泉の俳句と生涯を端的に言えば、人間存在の根底に触れるような深い孤独感と憂愁感を伏流させながら、新しい多様な表現様式や文体を次々に創り出していった多面体だった、と言えよう。」(本文より)
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