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[BOOKデータベースより]
戦後の日本で歌手、女優として活躍した宮城まり子は、なぜ「ねむの木学園」という家庭をもたず、身体機能に、知恵に障害をもつ子どもたちのための施設と学校をつくったのか―。「肢体不自由児養護施設」という名称も法律も何もない時代、彼女は、多くの人たちから受けた知恵と勇気に支えられながら、国を動かし、「ねむの木学園」を創設した。宮城は、「ダメな子なんか一人もいない」といい、教育とは「生きていくお手伝い」という。素朴ともいえるこうした言葉は、彼女のこれまでの“戦仕度の日々”から生まれた厳しくもやさしさに満ちた、子どもたちの幸せを心から願う愛の言葉だった。「ねむの木学園」は、単に特別支援教育という領域だけに止まらず「教育とは何か」という問いに、大きな示唆を与えてくれる。人生のすべてを子どもたちに捧げた宮城まり子―初の本格評伝。
第1部 宮城まり子とねむの木学園のあゆみ(宮城まり子の生い立ち;学園創設を決意させたこと;日本初の「肢体不自由児養護施設」の誕生;世界へのアピール―映画制作とテレソン;学校法人ねむの木学園ねむの木養護学校の併設;さまざまな教育実践;肢体不自由児養護施設から肢体不自由児療養護施設へ;「ねむの木村」の誕生)
[日販商品データベースより]第2部 宮城まり子の子ども観・教育観(子どもの観方;「お手伝い」としての教育;「教師」とは何か;開かれた学校・ねむの木学園)
宮城まり子と子どもたちは、教育は“子どもの幸福のためにある” ことを気付かせてくれる
宮城まり子と20 年来の交流があり、教育学の専門家である著者だからこそ描けた、宮城まり子とねむの木学園の本格評伝!