紀行いまだかえらず

彩流社
立野正裕　

• 価格: 3,300円（本体3,000円＋税）
• 発行年月: 2020年10月
• 判型: 四六判
• ISBN: 9784779127144

内容情報

[BOOKデータベースより]

スペイン巡礼路にサン・ロケ峠がある。一人の巡礼がうしろ姿を見せて歩いている。ブロンズ像だ。強い日差しを浴び、吹き上がる強い風に耐えて歩いている。長旅にかなり疲れた様子だが歩みを止めない。依然として歩き続ける巡礼と著者がどういう「言葉」を交わしたか。それを本書は明らかにしようとする。

１　旅の探求（天の道；漂泊　ほか）
２　青春への旅（青春―サミュエル・ウルマンを讃えて；大地と天空を案内する者―ガストン・レビュファを讃えて　ほか）
３　希望への旅（談話の人；希望の灯り　ほか）
４　孤独への旅（静寂―スカイ島の谷間の道を行く；聖アントニウスの炎に焼かれて―リスボン考古美術館　ほか）
５　創造への旅（辱しめられた夜にぼくは立ち会っている―一つの友情を讃えて；橋はどのようにして出来るか―フランツ・ファノンの教え　ほか）

[日販商品データベースより]

旅の途上にて出合う「碑」こそは、表現されるべき

短く堅固な「散文」にふさわしい形式と思われた。



スペイン巡礼路にサン・ロケ峠がある。

ひとりの巡礼がうしろ姿を見せて歩いている。ブロンズ像だ。

強い日差しを浴び、吹き上がる強い風に耐えて歩いている。

長旅にかなり疲れた様子だが、歩みを止めない。

依然として歩き続ける巡礼と著者がどういう「言葉」を交わしたか。

それを本書は明らかにしようとする。